第139話

『彼は唇を噛み、逡巡しゅんじゅんしていたが』


 という文を書いていて、『逡巡』の意味を一応いちおう確認しておこうと辞書を開いたのに、気が付くと『噛む』の説明を読んでいる。


(そのくらい知ってるわ! ……と思うけれど、案外知らなかった意味や慣用句かんようくがあって、ついつい最後まで読んでしまう。)

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