第95話

 ぶん台詞せりふの、どちらを先に書くかで悩み続ける。



(例1 地の文が先のパターン)


 八郎はちろうは、表情の無い顔をうつむけ、口を開いた。

「おれが飲もう」


(例2 地の文が後のパターン)


「おれが飲もう」

 八郎はうつむき、低い声でそうつぶやいた。



 台詞を言っている人物や、その様子を先に思い浮かべてもらうのか、インパクトのある台詞を先に出すか……。

 どうしたら、誤解が生まれないか、どうしたら、自然な流れで読めるか、読みやすいか、空気感が伝わるか、テンポが良くなるか、「言った」だらけにならないか……。


 こういうことを考えるときは、物語の世界から離れて、文章をじっくりと吟味ぎんみします。


 ……なんて言っているのは、アマチュア作家です。気にしないでくださいね☆

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