「地球儀」 ②

あぁ…


彼を解放して、

飛び立たせてあげたいの。


そう、願わずにはいられない。






聴こえているわ。

感じているわ。

愛しているわ。


だけど、

何も伝えられない。今のわたし。




わたしで、

彼を縛り付けたくないの。

彼の未来を、

この病室に閉じ込めておきたくないの。

ベッドに縛られているのは、わたし。


どうか、

彼の未来は、自由に、

羽ばたいて欲しいの。




地球儀をくるくる回して。


きらきらと星を降らせて。





彼には、旅してもらいたいの。

一緒に行けなくて、ごめんね。



彼がいつまでも旅立たないなら、

わたしが先に旅立ちたい。

彼を旅立たせるために。







地球儀は、ここに置いて行って。






愛しているわ。


だから、逝きたい。












∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

この詩は、涼さんの「地球儀」にinspirationを受け、描いたものです。

https://kakuyomu.jp/works/16817330661029172320

続編といった感じでしょうか。

わたし目線で、想いを綴ってみました。




※涼さんから、詩を書くことの許可は事前に頂いております。


涼さん、ありがとうございます!!

(*^_^*)



【追記】

本作について、涼さんにも認めて頂いております。(コメント欄参照)






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