撃ち抜け!強力な魔法
ニラダ達は魔王城に突入すると遂に魔王軍幹部である闇魔導士ズームの部屋へとたどり着く。
「ズーム、俺達がお前の仲間である魔王軍幹部のテリソンを倒した事は知っているはずだ。他の幹部だって俺達冒険者を倒しきれていない!無駄な抵抗は止めて兵を退かせろ!」
「ふん、人間でありながら我ら魔族に上からものを言うとは、身の程知らずが」
「身の程知らずはお前達の方だ、こうやって俺達に侵入を許しているのだから」
「テリソンの戦死は報告があったが、奴が油断したに過ぎん、それに長期戦になれば人間など我らよりすぐに力が尽きるは、それに何より我が魔王様を復活させれば人間など恐れるに足らん」
ニラダがズームに兵の撤退、事実上の降伏を迫るが、ズームは一向に首を縦に振らず、魔族は魔王が復活すれば勝利する事を確信している言葉を投げかけ、その言葉を聞いてガンディーがニラダに声をかける。
「ニラダ、こいつらに降伏を促してもムダだ、もうさっさと倒して魔王復活を阻止しねえと」
「仕方ない、ズーム、悪いがお前の命を奪わさせてもらうぞ!」
「ふん、どちらが命を握っているか思い知らせてやるわ」
そう言うとズームは自らの手から火を生み出し、それを大きくしてニラダに放つ。既にマジックバリアは時間経過により解除している為、ニラダはホープブレードで魔法を防ぐ事を試み成功する。
「さすがはアビジン制の剣、だがこの程度で済むと思うな」
続けてニラダに魔法を放とうとするが先に魔法が飛んできて、その魔法を魔力障壁で防ぎ、その方向を目にするとミヨモがいて、ミヨモはズームに言い放つ。
「あなたの相手はニラダ君だけじゃないよ!私達だっているんだから」
「人間にしてはすごい魔力だが、我を相手にするには力不足であるな」
「言ったね、私だってみんなと一緒に頑張って成長したんだから、私の魔法を見せてあげるよ」
「ふん、何をするかは分からんが、その前に貴様を消し去ってくれる」
次の瞬間、ジャンの短剣が飛んできて、その直後ニラダが剣で切り伏せるが障壁を張り、ニラダを弾き飛ばす。
「大丈夫かニラダ!」
「平気だ、あいつ魔力障壁だけでなく物理障壁まで」
「気をつけろニラダ、奴は魔王復活の為に魂をささげられる魔法を使える、魂を扱えるという事はそれほど強大な魔力なんだ」
「そういう事か、だけど魔王軍最高の魔力でもミヨモの攻撃魔法は防げないよ」
ミヨモの攻撃魔法ならズームを打ち破れると信じるニラダ、遂にミヨモが魔法を放とうとしている。
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