冒険者ギルドの街
かつてドットの師であるゴーンが鍛冶をしていた工房はゴーン亡きあとすでに取り壊されており、その場所には料理店が建てられていた。その料理店の店主よりゴーンの息子であるゲンは冒険者ギルドのある街のビーズの街で鍛冶師をしている事を聞き、ニラダ達『成長しあう者達』はビーズの街を目指す事を決意する。
とりあえず、パックからビーズまでの馬車を予約しておき、翌日の出発に備えニラダ達は宿に泊まる事とする。
翌日、ニラダ達は馬車の乗り場にて予約していた馬車に乗り、一路ビーズの街を目指す。
「しかし、パックの街から今度はビーズとはな移動に次ぐ移動だな」
「ここまで来たんだし、今更後に退く選択肢はないわ、あとはゲンさんに会えるかどうかね」
「そうだよ、私達だけ新しい装備を手に入れてもしょうがないし、やっぱりニラダ君の剣もアビジンを使って強くなってそれでSランクを目指そうよ」
「ミヨモ、そうだなここの所、色々あったが俺達はSランクを目指すのが目標なんだ」
ミヨモの言葉で改めて自分達はSランクを目指してクエストを受けており、更にギガングのようなかつての魔王軍の幹部の討伐を目指している事を思い出し、意気揚々としてきたのだ。
山を越えてもうすぐ夜になりそうではあったが、ようやく街らしき景色が見えてきてその街について御者が話し始める。
「見てください、あそこがビーズの街ですよ」
「あれがビーズの街か」
「デデンの街くらい大きいよね」
「基本的に冒険者ギルドのある街は冒険者が集まりやすいから色んな商人が集まってその結果街が発展しやすいのよ」
「武器や防具とかは冒険者には必須だしな」
冒険者ギルドが置かれている街はその特性上冒険者が仕事を求め集まる為、武器等の商人も集まり、冒険者に武器や防具を売り、また冒険者にも家族がいる者が当然おり、その者達が別の商売、あるいはその家族を相手にした商売等も行われ、街に人や物、金が集まり、その結果街が発展しやすいとも言える。
「何にしても冒険者をきっかけに様々な物が流通するからな、危険なクエストを引き受けるのもあるが、ある意味では経済の中心にいる事が多額な報酬を得やすい仕組みなんだろうな」
「ちょっと複雑だけど、人がいっぱいいるところにはお金や物も集まりやすいって事だよね」
「まあ、そういう人を冒険者が自然と集めているのよね」
「そ、そして鍛冶師もその仕事の一端を担っているわけだ」
冒険者ギルドのある町について話す中、ニラダ達はビーズの街へと入っていく。
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