模擬戦の決着
ケンとの模擬戦でケンに動きを見切られてニラダが翻弄され、そのケンからここから手加減なしと宣言され、いよいよ両者のぶつかり合いが始まる。
手加減なし宣言後、ケンは素早くニラダに迫り、パンチやキックを続けていく、ニラダも攻撃をかわす事には成功するが、ケンの攻撃は止まらない。
「やばいな、あのニラダが防戦一方だぜ」
「あ、見て!」
ティアがジャンに見るよう促すとケンのパンチがニラダの顔面にヒットし、ニラダは後方に吹き飛ぶ。
「ニラダ君!」
吹き飛ぶニラダをミヨモが心配するが、ニラダはすぐに立ち上がり、体制を整え直す。
「今のは完全に入ったと思ったのに、タフさはさすがだね」
「補助魔法なしでもそう簡単には倒れませんよ」
「補助魔法とユニークスキル、そして派生スキルそれらの相乗効果は君の肉体を強靭にしているようだね」
「ええ」
ここまでの模擬戦でニラダの強靭な肉体の秘密を分析し、そのすごさを称えるが次の瞬間にケンは更なる提案をする。
「それならば、ここからは補助魔法をありにしよう、当然僕も気功スキルを使う、但し、僕はスキルを肉体強化のみにしか使わない接近戦のみの勝負だ」
「いいんですか?それじゃあ遠慮なくいきますよ、クイック!プロテクト!フォースアップ!」
ニラダが補助魔法の呪文を唱えると、ケンも気合を入れて気功スキルを発動させる。
「補助魔法を発動させればニラダの勝ちだ、いくらケンでも強化したニラダの攻撃は受けきれないはずだ」
「そいつはどうかな、お前こそケンを甘く見過ぎだぞ」
「それはどういう事だ?」
「あの気功スキルを肉体強化に集中させればケンこそとんでもねえ力をだす」
ケンのパーティーメンバーは気功スキルを肉体強化に集中させた事こそ、ケンの本領発揮だという旨の発言をし、いよいよ両者が激突する。
補助魔法で強化した速度を活かし、ニラダはケンに一気に接近し、拳での攻撃を試みるが、紙一重でケンにかわされるがニラダは左手でも拳を放ち、ケンも拳をニラダに放ち、両者の顔に拳はヒットした!
互いに後方に吹き飛び、その場に倒れてしまう。
「ニラダ君!」
「もしかして相打ち?」
「いや、見ろ」
両者相打ちと思われたなか、立ち上がったのはケンであった。
「先に立ち上がったのはケンさん⁉ニラダは?」
ケンが先に立ち上がったのを確認し、ニラダの様子を確認するとニラダより声がする。
「う、うううう……」
「ニラダ君!」
「ニラダ、大丈夫?」
「ケン!ニラダは?」
「僕より多めにダメージは受けているがもうすぐ立ち上がれるはずだ、ニラダ君起き上がったら総評をしたい」
模擬戦は終わり、ケンからニラダに総評をしたいという発言が出た。ニラダはどのように評価されるのか?
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