気功スキル
後方から魔物の襲撃にあい、ミヨモとティアの援護を受けながら、魔物を必死に食い止めるニラダにジャンの協力要請を受け、ケンが気功エネルギーを放ち、ニラダの窮地を救う。
「あなたはケンさん、助けに来てくれたんですね!」
「ああ、ジャンがお願いに来てね、ジャンは今他のパーティーに要請をしている」
「それで他の人は?」
「別の魔物の襲撃に備えて、食料運搬用の馬車を守っている」
ケンはニラダに事の経緯を説明すると、更にミヨモとティアにも呼びかける。
「ニラダ君の援護は僕に任せて君達もここから離脱して前と合流してくれ」
「え?でも2人だけじゃあ……」
「いいえ、行きましょう」
「ティアさんどうして?」
ケンに離脱するよう呼び掛けられ、ミヨモは2人だけ残す事に躊躇するが、ティアの呼びかけにミヨモは疑問をぶつける。
「忘れたの、ケンさんは気功スキルで攻撃も治療もできるのよ」
「忘れてはいないよ、でもいくら自然エネルギーが使えるからって1人じゃすぐに体力が尽きちゃうよ」
「ニラダもいるし、ここは任せましょう、私達こそ魔力が尽きたらただの足手まといよ」
「う、うん分かった。ニラダ君、ケンさん気を付けてね」
少々不安ながらもミヨモはニラダとケンに呼びかけ、馬車は前方の他のパーティーと合流すべく動き出す。
「それじゃあケンさん、引き続き俺が前面で戦うので気功スキルの援護をお願いします」
「ああ、だけどニラダ君、僕達2人で食い止め続けるのは困難だし、他に援護が来なかったら、僕達も撤退しよう」
「撤退のタイミングは?」
「推測にはなるが馬車が十分に距離を稼いだらだ」
馬車が十分に距離を稼いだら撤退というケンの提案を聞き、ニラダは了承する。
「分かりました、おっと、補助魔法の効果が切れたな、だけどこいつらくらいなら……」
「ちょ、ちょっと待ってニラダ君!」
補助魔法を使わずに魔物に立ち向かうニラダを思わず制止するケンだが、次の瞬間、ニラダの思わぬ強さを見て驚愕する。
「す、すごい!魔法使いのはずの彼が補助魔法なしであんなに……」
ニラダが接近戦で多くの魔物を倒していく中、ケンも気功スキルを駆使し、気功エネルギーを魔物に放っていく。
「それじゃあ僕の力も見せてあげるよ」
「助かります!」
ケンの気功エネルギーで次から次へと魔物を倒していき、ニラダも
このまま山を下りる事はできるのか?
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