00年代ヒットソングで創る詩集
彩芽綾眼:さいのめ あやめ
サウダージ (ポルノグラフティ)
ウソつくなら
話さなくていい
消えてく愛
飾った笑顔で
さらっていくの
私は私を許せない、私がアナタを愛する限り。私がアナタの心を忘れるまで、私は私を愛せるまで。
アナタが心にウソをつくのを、それでもいつかは、アナタがアナタの心に向き合うのを分かってしまうから、私はアナタから離れていく。
去る背を追わない、アナタの心が分かるから、解るほどに私の胸は苦しくなる。
凛として筋の通った私の心は、アナタの心を思う度にキリキリと締め上げられていく。私の心は悲鳴の涙を塵に落として崩れていく。
塵を
「許してね」私は私と離別する。甘い夢は私が手放したの。
負けそうで、泣きそうで、消えてしまいそうな心は。私を占めるアナタの言葉、想いを紡いだ言葉の代わりに、私の心は影を重ねて崩れ落ちていく。
重ねる時の中でアナタを知っていって知るごとに心の中身が、分からなくなっていて。
1つしかないこの胸が、幾度もバラバラになっていて。その度心の中身が減っていくのを感じてる。
そんな私を陽の消える海に例えてみたり。
アナタは知らない私の心。取り残される切なさで、私は私と突き放す。
諦めて恋心よ。
青い期待は私を切り裂くだけ。
離別の孤独と悲哀だけ、が私の心を埋めていく。
繰り返されるよくある話。
出逢いも別れも泣くも好きも嫌いも、私の言葉を裂いていく。
許してね恋心よ。信じるものが分からないから、私は私を信じていく。
悲しみを避けては通れないけど、その日までサヨナラ恋心よ。
アナタの心のそばには、確かに永遠を感じたから。
私は塵を燃やし尽くして、夜空を照らして生きていく。
私は生きていたわ、恋心と。
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