第15話 ある雪の日の嫉妬

はぁ


冷えた手に息を吹きかけうつむく君に

見惚れてしまう僕


ハラハラと舞いおりる雪の花が

君を優しく包んでいく


肩にのせた雪の花弁をそっと払いながら

彼らに囁く


どいてくれないか

そこは僕の場所なんだ

僕だけが許された大切な場所


彼らの嫉妬の声を聴きながら

僕はそっと君を抱きしめた







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