1592話 箱庭再探訪(自宅①)
「ノーモアッセイ!」
「四谷さん?」
「アッ、ハイ…」
『突然叫ぶ病気w』
『姫様が四谷さんをしっかりと手綱を握っている件w』
『ノーモア圧制って何さ』
『いや訳分からん』
『まあ四谷さんだし』
『諦めたともいう』
『神にも平然と弓引くメイド』
『…えっ?どういう事?』
「一応ご報告致しますが、22カ国から神国建国祭に対しての協力の申し出があり、合計337社の民間協力依頼がありました」
「えっと、発表から数時間でですか?」
「早朝ミーティングの配信以降の数時間でです」
うわぁ…どれだけの人が、というか世界中のお偉いさん方もしっかり見ている挙句企業と連携して動いていると。
「…あれ?そう考えると全世界で337社ってそこまで多くない?」
「世界中に法人格を有する大企業や複数の食品メーカーを有する大企業が1カウントですが?」
「…って言われてもそれがどれだけのものなのか僕分かんないし」
「くっ…これが本物のきょとんとした顔での首傾げ…っ!手強い!」
なんで良いパンチをもらったって感じのジェスチャーしているんですかねこのメイドさんは。
ちょっとおバカなやり取りで配信時間を消費してキリのいいタイミングで終わる。
四谷さんは終わったと同時に「仕事に戻ります」と一礼して姿を消した。
護衛代わりにいたんだろうなあ…なんて思いながら箱庭へと戻ると、佑那と玉兎がバトルしていた。
「惚れ薬作ってよ!」
「ブゥー!」
「ちょっとやらしい気分になるだけでもいいのになんでそんなに怒るの!?兄さんに効くか試してみたいだ…ツッよ!?」
「ブゥウー!!」
もしかすると佑那のお夕飯はちょっと手違いが起きるかもしれないなぁ…なんて事を思いながら 屋敷内の酒蔵へと向かう。
「おお、やっぱり増えて…増えすぎじゃないかな!?」
蔵の中には巨大な醸造桶などがあるけど、購入した物を保管していたら…増えていたりする。
というのも30石桶に並々とお酒が入っていたりするんですわ。
さて問題。
30石桶の容量は?
ヒントは1石180リットル。
つまりは5400リットル…おかしくね?
しかもそれが複数あるんだけど…どうなってるのかな!?
酒蔵さんからのタンクはちゃんと別にあるんだよ?
ミードやシードルが増えていたのは分かっていたけど、日本酒が桁違いに増えているのはどうしてなのかな!?
逆に考えるとその奥にある100石桶はまだ使われていないのでセーフ…と言っていいのかな?これは。
───いっそこれも小分け(樽単位)にして建国祭に出すかな?
なんて思ったりしたけど、これ以上飲兵衛を増産すると胃を痛める神様が増えそうなので今は止めておこう。
ただ、働いて欲しい時に景品や対価としてこれを差し出すのも…ありかな?
蔵から出てロックを確認して一息。
僕は見ていない。
入り口付近に梅酒が大きな壺というか甕に入っていたのは見ていない!
薬酒の入った瓶も見ていないし、その瓶にエリクサーって書かれていたのも見ていない!
見ていないったら見ていない!
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