667話 現場での事件と、部長の超絶進化


 SIDE:日本


「おい、どうなっている!?」

「戦線関係の連中はマークしておけって連絡していただろ!残り7名の行方はどうした!?」

「職員全員ロストしています!」

「はぁ!?隠密も付けたのにロストは無いだろ!今他に出せるヤツはどうした!」

「警視庁から緊急!新海面処分場付近にて件の7名の焼死体を発見したとの事です!ただ、その後発見者及び現場へ急行した警官全員との応答が途絶えていると───」

「どうした?」

「ゴッ、ゴ…」

「おい?沼田?」

「ゴボッッ」

「沼っ…!?呪術汚染だ!全員部屋から避難しろ!そして聖職者と中務省の人間を呼べ!早く!」


 SIDE:友紀


 えー…現在、部長を膝枕して慈母の癒し・改を掛けています。

 部長、もの凄くだらしない笑顔で僕の膝を撫でているんですけど…

 大丈夫かなぁ…お疲れ過ぎじゃない?ちょっと視てみよう。


 長谷川優子はせがわゆうこ 性別:女性 職業:女教皇(L3) 

 年齢:31歳 身長167cm 56kg B88/W57/H86

 探索部部長であり長谷川グループの令嬢(次女であり株主の一人)


 神聖騎士団召喚(L4)(300/300):神聖属性の近衛・上級騎士・中級騎士・騎士・従士・司祭を合計300名召喚できる。

 禁庫(L2)(0/5):下級邪神クラス・仙の位を有するモノを封じることが出来る。

 聖都宣言(L3)(1/1):自拠点を聖城とし破邪・病魔結界が構築される、周辺10㎞を自領土として召喚された騎士団に攻防ブーストが掛かる。

 ???:必要な条件をクリアしておりません。


 先天能力

 天賦の商才(L1):商業活動をした場合都市を統べる程度の財を成す才覚を持つ。


 後天能力

 高貴なる血(L2):神族の血を受け継ぎ、先祖返りしている証。

 神授(L1):神に想われ、祝福を受けている証。職業スキル全てに補正レベル+1

(神聖騎士団(L5)(300/400))(禁庫(L3)(0/6))(聖都宣言(L4)(1/1)(範囲15km))

 勇気の印:24時間勤務を当然のように複数回熟した者が得られる称号。

 苦労人(L3):艱難辛苦を鼻歌交じりで越える者。消費体力15%OFF。

 黒いRX(L2):ブラックな奴に馬車馬のように働かされた被害者の称号。振り切れた感情の6%が力になる。


「部長、騎士団って前、30名だけでしたよね?」

「ぅえっ!?…ええ。ただ、君からロザリオをもらった時はおよそ3000でその後は500位使えるようになっていたけど、今は最大300名ね。どうしたの?」

 あー…うん。確か前にそんな事言っていたけど…変なトリガー引いちゃったかぁ…

「えっと、現在後天能力でレベル5相当…400名召喚できるらしいです」

「えっ!?」

 部長が驚いた顔でこちらを見る。

 あの、それでも膝を撫でる手は止まってないのですが?

「少し特殊な後天スキルを得た結果みたいです」

「百人、追加されてる?」

「はい」

「っっ!やった!これで4部隊追加できる!巡回職員のお休みを増やせる!」

 部長は飛び起きて喜ぶ。

 部長、良い人過ぎでは?

 まず自分が休もう?


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