第32話 『桜色佳日』/「桜色」始まり
桜色のネイルチップに待ちに待った日の指先を彩ってもらう。
「いつもより控えめだね?」
「純白にはこの位が似合うのよ。それに……白無垢の意味知ってる?」
「俺色に染まってほしいとか、うちの嫁なんて思わないよ。君らしく輝く君の隣に居られれば幸せ」
こういう人だから結婚しようと決めたんだ。
小説の始まりを指定ワードから紡いでいく企画参加作品集/#シロクマ文芸部 想田翠/140字小説・短編小説 @shitatamerusoda
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