洗濯用品の物干し竿で、悪役令嬢Vtuberの幼馴染を助けダンジョンの最下層の最凶のカマキリ型のモンスターを倒し配信バズした僕は、本物のアイドルと公開生ライブでキスをして炎上し勢いで、ヤンデレ

@merumo33

第1話 プロローグ

148通目の同じ子からのラブレターをもらった。


こんなメッセージだった。


あなたの筋トレするちっちゃいおっさんなところが最高に好き。いつまでもそのままでいてください。あなたに血の首飾りを贈ります。大好き。


うれしいけど、いつもみたいに変なこと書かれていた。


ただ、貴重な1通のラブレターだ。


動画を配信している僕なのにファンひとりっていうのはあり得ないくらい寂しい感じ。


ただ、ファンがいるのはいいこと。


そういう気持ちで前向きにやる気になって、自分のこれからのために筋トレした。


うおおおおおっ


僕が筋トレするときは、誰かに応援されている気持ちになって、声に出して自分自身で自分を応援しながら筋トレする。


すると不思議とやる気がモリモリ沸いてくる。


僕が見つけたたった一人で出来るやる気モチベーションを作る方法。


がんばれッ! がんばれッ! がんばれッ! 伊藤ッ!


腕立てッ! 腕立てッ! 腕立てッ! 伊藤ッ!


・・・腕立てで力をつけて本当の最強に近づくぞぅ・・・うおおおおおッ




そんな僕は今、すごい凶悪なモンス討伐をして色々なところで今噂になってる。


熱狂的な人もいれば冷めた人たちもいる。


掲示板の一部ではこんな風。まだまだこれから。


【話題のヤツを語るスレVol.112】


112.無名の語り人

おい。知ってるか? 伊藤隆起


113.無名の語り人

ああ。ガルキマサラ倒したヤツね。


114.無名の語り人

見た見た。切り抜き。引き攣りながらガルキマサラの眼球ぶっこ。


115.無名の語り人

奇跡ってあるんだなぁあ。


116.無名の語り人

あれは確かに単なる奇跡で勝っただけw


117.無名の語り人

いや、すげえ戦ってたよ。絶叫して戦って世界の中心で愛を叫ぶケモノになってた


118.無名の語り人

すげえ弱そうなチビなのに、物差し竿だけでガルキマサラをどーーーん


119.無名の語り人

あれは笑った。物干し竿って。見事奇跡だけで勝ったっ。ツキのあるヤツだね


120.無名の語り人

あれで有名になれるのか?


121.無名の語り人

いや、無理じゃね?


122.無名の語り人

あっ、ただ、なんかアイドルの乙姫が会いに行くって。


123.無名の語り人

えっ? 乙姫って。乙姫セリカ?


124.無名の語り人

そう。ちっちゃいおっさんに会ったら結婚を申し込むんだって。


125.無名の語り人

アイドル。売名www


126.無名の語り人

いや、本気かも。


127.無名の語り人

案外ヤンデレだったりしてww





そして、話は3日前に戻るぅ~!


数日で、あだ名がブタワサビでちっちゃいチビの僕は、爆発的でローカルでモテるようになった。


うちの高校で。


高校の1200人の生徒がたった1日ですごい僕に夢中になった。


ものすごい熱気。


みんないつか僕が頭がいいから最強になるとか言い始めた。


それまでは僕は病的なファンたった一人のいじめられおっさんキャラだった。


同じクラスのヘンなコだけが僕のファンだった。


「女に近づかないで。近づいたら剃刀を贈ります。読んでください」


これが僕が三石琴名さんから受け取った499回目のファンレター。

https://kakuyomu.jp/works/16817330655729828902


動画を配信してるのに、ほんとにたった一人のファンだけだった。


それがいきなりすごい激変。1200人学園中がほとんど僕のファン。


モテモテ。モテモテ。


その日からすごい勢いで始まったんだ。僕のモテモテヤンデレ最強伝説が。

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