18 連係VS連係


 しゅんっ……!


 一瞬にして、ディータとシリルが俺たちの前に出現した。


「全員、消し飛ばす」


 ディータが右手を突き出す。


 まずい――。

 あれは【万物破壊】の発射態勢だ。


「くっ!」


 俺は一番前まで走り出た。

 付与魔術を施した『布の服』と『加護アイテム』なら完全じゃないけど、なんとか【破壊】を防御できるはずだ。


 そう何発も持たないだろうが――。




 しゅんっ……!



 その瞬間、ディータの放った【破壊】が消失した。

 同時に、ヴィクターさんの眼前に出現した。


「これは――!?」


 シリルの【転移】を使って【破壊】をヴィクターさんの前まで移動させたのか。

 俺たちに攻撃軌道を先読みされないために――。


「ヴィクターさん!」


 俺は思わず叫んだ。

 いくら【幻惑】があるとはいえ、この超至近距離で避けられるのか……!?


「避けられるはずがない! 終わりだ!」


 ディータが叫んだ。


 その言葉通り【破壊】がヴィクターさんを直撃する。

 跡形もなく消滅した。


「――いや、違う」


 消滅したのはヴィクターさんの幻だ。


「そうか、最初から幻覚を配置していたんだな」

「私を狙ってくるのは十分に予想できたからな」


 ヴィクターさんはすでに俺の近くまで来ていた。


「よし、総攻撃だ!」


 俺はみんなに呼びかけた。

 全員の伝説級の剣で同時に光竜王に斬撃衝撃波を放つ。


「くっ……おのれぇっ……!」


 奴の【強化】された装甲にいくつもの亀裂が走った。


「ここまでダメージを与えれば――」


 今こそ、あの術を使うときだ。


「みんな、ディータやシリルの相手を頼む。光竜王は」


 剣を手に走り出す。


「俺が仕留める!」


 さあ、これで死闘の決着だ――。

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