大好きな兄と幼馴染。関係は変わる。
WOULDYOU
第1話 普段の兄、幼馴染。変わらない良さ。
俺、竹中 直人(たけなか なおひと)には、好きな人が2人いる。
それは、
「グッド モーニング!いい朝だな!!
……?、グッド モーニングも直訳でもいい朝だから、二重の意味だな!わははは!!」
そう言って、朝っぱらから2階の俺の部屋にどかどかと入ってきて豪快に起こしてくる
兄の竹中 光(たけなか こう)と、
「ちょっと、光さん!直人が凄い嫌そうな顔してるじゃないですか!」
「大丈夫、大丈夫!いつもこんな感じだから!」
「い、いつもって……。」
そう言って、少し引いた顔をするのは神崎 神楽(かんざき かぐら)の2人だ。
神楽は隣の家に住む所謂、幼馴染だ。
神楽の髪はセミロングのサラサラで、前触らせてもらった時とても肌触りが良くて驚いた。
「あ、もう、こんな時間じゃん!さっさとこいよ!直人!!」
「分かってるって!さっさと下行けよ。」
「わははは!!分かったよ、じゃあ待ってるからなー!」
兄さんはいつもうるさい。でも、嫌いとかそういうことを感じたことは今まで一度もない。
それくらいの人柄と心の広さを持っているんだ。
だから、俺は兄さんのことを褒める人は見ても、悪口を言う人は一度も見たことがない。
そんな兄さんだ。そんな人が幼馴染としていたら、”恋に落ちる”ことを何も不思議なことじゃないと思わないか?
「‥‥‥。」
ふと、気がつくと神楽がぼーっと俺のことを見ていた。
「何、寝癖でもひどい?」
「いや、なんでもないわよ。直人も光さん見習って、早く起きなさいよ。」
そう言って、神楽は一階に降りて行った。
(あの兄でこの弟か‥‥とか思ってたのかな?)
俺は兄さんのことが好きだ。それは変わらない。でも、嫉妬はする。
『光はあの偏差値の高校に行った。』
『光はバスケで何点取った。』
『光は何人に告白された。』
だったり、比較されることが何度もあった。
これが俺にとっての日常で、普通で、当たり前だ。
それで傷つくことなんて今更ない。
(でも、好きな人に思われる。それはちょっと辛いな‥‥。)
「そろそろ、下に行くか‥‥。」
少し経って、俺はようやく重い腰を上げて2人のところに向かった。
この作品はとりあえず、本編10話は書いて、
完結させてるので、2日に一本で投稿します!
あと、番外編も投稿します!
よろしくお願いします!
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