藪椿


夢をみる夢にやぶれるうつくしさありて椿はかがやくばかり




永遠はたとえばそれは幼子の転び泣きだすまでの瞬間




喉はもう枯れたのだろう道沿いに「この先キケン」のあか色褪せて




電柱がこぞって空を切り分ける夕方という小さな事件




脳天を穿てばししの音は絶え山桑の葉の揺らぎ大きく



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