第9話 LGBTQ

ある日本人の若者が留学先で、

ベビーカーの赤ちゃん連れのお母さんと出会った。

他の友達と声をかける。


「この子は女の子ですか?

男の子ですか?」

日本人留学生は、ごく自然に聞きた。


母親は答えた。

「それは、この子が決める事。」


留学生は驚いた。

その国の友人達はそれを見てて

「僕たちの国で、そんな事を聞く人は少ないんだ。君の国では平気でそんな事をいまでも

聞くのかい?」


こんな話を聞くたびに、日本と言う国に生まれことが恥ずかしい気持ちになる。


自分のことくらい、自分で決めさせてもらえたら苦しまなくていい人が沢山いるのに。


実はさ、女の子だって気がついたの。

どう思う?


そうなんだ。じゃあさ、何がしたい?

僕は男だからわかんないかも。

姉貴に聞いてみようか?一緒にさ。


私、女の子が好きなの、、。

気持ち悪い?もう、友達じゃない?


なんでよ?

私は恋人にはなれないけど、いつだって友達だよ。

ねぇ、どんな女の子が好きなの?

私はね、バスケ部のキャプテン!



ワタシは誰にも愛を感じない。

意味がわからんないの。

付き合ってるけど、ごめん。


そうだったんだ。

やっぱ、ショックだよ。

俺は君の事を愛してるからね。

ねぇ、絶対に変わらないのかな?

試してみないか?

僕とさ。

ゆっくりでいいから。



私、ダメなの。彼がいても、誘われたら、、。

どうしてなんだろ?

頭じゃ、わかってるのに。


上手く言えないけど、、、。

話してくれてありがとう。

辛かったね。

どうしたらいいかなんてわかんないけど

ここにいるよ、いつも。


理想なんだろな。

こんなの。

でも、希望をもちたいんだ。


いつか、誰もが、自分らしく生きられる日がくるようにと。

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