第11話 厄災、絶望、破滅の準備① アイside(中学生)

第8話の続きです。

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アイside(中学生)

「あらあら、やっぱり影森君に惚れてるじゃない」


 霊歌はアイの惚けた笑顔を覗き込む。


「霊歌ちゃん違うわよ」


 アイは霊歌の目を見る。


「あら、何が違うのかしら?」


 アイの目を霊歌は見透すように見る。


「私は影森君の中に眠る感情を見て、喰らいたいだけだよ。霊歌ちゃん」


 アイは冷静に霊歌の目を見て言葉を返す。


「そういうことにしておくわね」


 霊歌は笑顔でアイの目を見透すように話をする。


「さて、どうするかな」


 アイは考え始める。


「あら、アイちゃん何で悩んでるのかしら」


 霊歌はアイの表情を覗き込む


「影森君の感情をどうやって引き出せば良いのかがわからないのよ」


 曇った表情をアイは見せる。


「あら、そうなのね」


 霊歌はアイの表情を見て笑う?


「治療出来るようであればすぐすればいいんだけどね」


 アイは影森の資料を改めて確認する。


「治療は無理じゃないかしらね」


 霊歌も影森の資料を確認し始める。


「今の世の中は治療出来ない病気は限られてると思うけどね。霊歌ちゃん」


 霊歌に目を向ける。


「心の病気は簡単に治せるものではないからね。アイちゃん」


 霊歌は曇った表情を見せ考え込む。


「そんなに難しいものなの?」


 アイは霊歌の曇った表情を見る。


「難しいよ。多分、わたくしの専属医師でも無理って言うでしょうね」


 霊歌は影森の資料を見ながら話をする。


「専属医師って蓮のことかな?」


 いらだった表情をアイは見せる。


「ええ、そうよ」


 いらだった様子のアイを見て笑顔で答える。


「……確かに優秀ではあるね」


 アイは渋い表情を見せる。


「あらあら、蓮のこと嫌い?」


 霊歌は笑顔になりアイの目を覗き込む。


「……あんまり好きにはなれないかな」


怒りを抑え込むような表情でアイは答える。


「蓮はアイちゃんの地雷をわざと踏んでいるからね」


 霊歌は思いだし笑いをし始め、静かにクスッと笑う。


「蓮は悪意なく、わざと踏んでるから余計たちが悪いんだよね」


 アイはなにかを思いだしたのかイライラした表情で話をする。


「まあまあ」


 霊歌はアイを落ちつかせるように頭をなではじめる。


「……やめて、恥ずかしい」


 アイは赤くなり始める。


「アイちゃん、やめてって言いながら気持ち良さそうな可愛らしい表情してるね」


 霊歌は照れたアイの目を覗き込む。


(霊歌ちゃんに頭を撫でられると落ち着くし眠くなるぐらい気持ち良くなるからね。嫌でも身体が)


 アイは抵抗出来ないまま頭をしばらく撫でられ続ける。


「アイちゃん、落ち着いたかしら?」


 頭を撫でるのやめて、笑顔で霊歌はアイの目を覗き込み話をする。


「……うん、落ち着いたかな」


 名残惜しさもあるのか恥ずかしそうな表情で霊歌を見る。


「さて、落ち着いたところで、わたくしから影森君に関して提案があるんだけど良いかな?」


 冷たい笑みを浮かべる、


「何か良い方法あるの?」


 笑顔を向け霊歌を見る。


「うん、あるよ」


 霊歌は笑顔で答える。


「どうするの?」


 アイは真剣な目で霊歌を見る。


「簡単だよ」


 霊歌は無表情になりアイの目を反らす。


「……」


 アイは霊歌の答えを待つ。


「影森君を不幸にして関わった人、全員壊して喰らえば良いのよ」


 霊歌は惚けた笑みを浮かべ話をする。






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 どうも作者です。


 7月18日の時点で週間ラブコメ191位、日間163位です。


 ありがとうございます。


 もし良かったらフォロー、評価(星)、応援して頂ければ更新のモチベーションになるんで嬉しいです。


 よろしくお願いします。


アイ「作者、週間ラブコメ順位下がったぞ」


作者「え?そんなことは」


アイ「189位→191位に下がってるぞ」


作者「それぐらい誤差でしょ」


アイ「これ以上下がったらわかっているよね?」


作者「は、はい(皆さん星、応援、フォローお願いします)」


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 もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534

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