彼女にとって報酬は──(day25 報酬)

鈍臭いが彼女の代名詞だった。


運動も勉強もできないが植物の世話は好きで、よく草花に語りかけていた。


後に彼女は枯れた草木の蘇生薬を発明。


一躍有名になり賞も獲得。


大喜びの家族が報酬の使い道を尋ねると寄付と答える。


再び持たざる者となった彼女は今日も花に笑顔を振りまきその成長に目を細める。

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