第493話 ポキッ 🏢



 非日常(といってもごくささやかな(^^;) があると決まってこうなのですよね、カメラ(目のなのか心のなのか)が勝手にズームして、その一点を凝視するのです。とあるシステムのとある応接室、見るからに年季の入った透明な仕切りの向こうの男女の担当者。役職が上らしくヨウコさんの正面に座るのは長身痩躯の若い男性です。


 持参した書類に走らせていた視線をふと止めると、組んだ両手の関節をポキッ!! 静まり返った部屋に不似合いな骨の音が響き、そのたび、となりのミドル女性が少し身じろぎします。対する当方はなにか不備があったのかと全身で緊張しますが、とくだん、なにもなく、開け放ったドアの先の銀髪の上席らしき背をぼうっと見て……。


 昼間の場面をひと晩中手繰り寄せ、朝までうつらうつらしていました。毎日が波瀾万丈(自分で言うのもなんですが:->)だった現役時代にはもっと神経が図太かったような気がするのですが、守りに入ると、人間、弱気になるのでしょうか。やれやれですが、なに大丈夫、とことん疲れきれば熟睡のご褒美が待っていてくれますゆえ。




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※昨冬まで着古したウェアがすりきれて来たので、まだ時期が早いかもと思いながら量販店へ行ってみました。おお、欲しかった薄手のタートルが豊富に揃っています。価格もリーズナブルですし、肩の凝らないひとつ上のサイズも色もたくさんあって、安心して調達できました。おかげさまで今冬は外でも家でも暖かく過ごせそうです。




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