第349話 三者三様 📰
かなりむかしの話ですが、新聞連載小説の受賞作品に対する三人の選者の評価があまりに極端なことに、あらためて、文藝は相対だものね~と思ったヨウコさん。なのに、偶然のなりゆきでそこに居合わせたひとたちの、いわば私見によってその後が左右されるとは……どこまでいっても運がつきものということでしょうか、やれやれ。
掲載順からして最長老と思われる作家は「今後に期待したい」と当たり障りのない言辞で逃げる。ひとりは「作家としての才能のきらめきが感じられない」と酷評する(若い新人の意欲を削ぐようなことをよくもまあ……選者本人の資質&選者に選んだ新聞社の見識が問われますよね"(-""-)")。ひとりは「可憐な芸術作品」と絶賛する。
評される側はむろん、些少な評する側の経験からしても、新聞社の一室で一堂に会し、時々刻々とヒートアップしたに相違ない不穏な空気(笑)が察せられ、まことに興味深いのです。いっそ今日のように多数の素人の読者の意見も反映されたら、大家と称されるひとたちのいい加減ぶりやインゴウぶりが際立つ結果になったかもです。
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