第2話 強面マイルール:“吐きそうでも、毎日10分歩く”

え?!

たったの10分!?


そう、10分。

“吐きそうでも”の10分です。


ウチの強面マンは、時々本当に吐きそうになっています。

だから、たかが10分されど10分。


目が悪い

歯が痛い

足を捻った

などなど、体の故障を挙げるとキリがありません。


鍼灸院で、ハリセンボン刺してもらったらどうかな?

いや…千本では足りないか?!と思うほど。


最近は、

「今年はまだ入院してないな!」

「今年は入院せんかったぞ!」

とか言いながら年を越しています。


そんな体故障しまくりなのに、「吐きそうでも、毎日10分歩く」がポリシーな理由は、ウチの強面マンは、“遅咲きマン”だから。


強面マンは20代後半でサラリーマンから転身、日本初の障がい児童専門の家庭教師を始め、障がい児童の教育を広めるのに東へ西へ走り回ること10年、気がつけば40歳。


でもデザインが好き!デザインの仕事に関わりたい!と、ずっと思っていたある日のこと、ジムで隣にいた方から、広告デザインを頼まれ、あれよあれよという間にWEBの世界へ。


でも現実は、20代、30代がひしめくWEB業界。


「Webデザイナーへ未経験で転職する場合、年齢の限界は、おおよそ30代後半…40代や50代以降でWebデザイナーへ転職する方もいますが、経験者でない限り難しい…」そうで。


未経験40代でWEBの世界へ入ったウチの強面マン、お仕事は安定しているとはいえ、頑張らなきゃダメなんです。


強面マン:「毎日たった10分歩くと決めたことも、できひんヤツに何ができるっちゅうねん」


“遅咲きマン”こと、ウチの強面マンにとって、“毎日吐きそうでも10分歩く”ことは、負けへんで!今日もやるで!見とれよ!という決意の表れなのです。


あれ?でも前はたしか、毎日“走っている”と聞いた気が…

いつからか、“歩き”に変わったのですね。


お歳のせいなのか…

足をお痛めになっているのか…


理由は聞かないことにします(笑)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る