第8+7話 街でお買い物
//SE 木材を軽トラに乗せ込む音
「よしっ、買い物完了!! ふふっ、お疲れ様。手伝ってくれてお姉さん助かっちゃった♪ これでニホンミツバチさん達の冬じたくの材料もばっちしだっ!」
「それにしても……もう10月だってのに……暑っちいよねぇ。一体日本はいつからこんなに暑くなっちゃったんだろうねぇ?」
「そうだ! せっかく街まで来たんだしちょっと涼んでいこっか?」
「うんうん♪ キミも頑張ってくれたし、今日はお姉さんがご馳走しちゃうぞ? じゃあ、アイス買いにいこっか!」
♦ ♦ ♦
「あ~~、ちべたい……。今日みたいな暑い日にはアイスはやっぱりいいねぇ」
//SE アイスをペロペロ食べる音
「あっ、そうだ! はいっ、これ!!」
「何って、蜂蜜。アイスにかけるとおいしいぞ? ほらっ! あたしはもうかけちゃった♪ へへっ、おいしそうでしょ?」
「え? そのままでいいって? いやいや、分かってないなぁ。そんなんじゃあたしの弟子失格だぞ?」
「え? 弟子じゃないって? いいの! あたしが弟子認定してんだから。キミはあたしの養蜂場の弟子1号だ。あたしに何かあった時にはキミがちゃんとあたしの養蜂場を引き継ぐんだぞ……ううっ」
「え? 何かあるのかって? いや、無いけどさぁ。もしかしたらあたしがある日突然オオスズメバチに刺されて死んじゃう可能性だってあるわけじゃない? そしたらニホンミツバチさん達のことはキミに……頼もうと思って……」
「え? そんなことにならないようにキミがあたしを守るって? ふふっ、嬉しいことを言ってくれるなぁ♪ それでこそあたしの一番弟子だそ♪」
「じゃあ、そろそろ帰ろうか? あ、そうだ! 実はじいちゃんから山にたくさんマツタケが生えてるから欲しかったら勝手に取って行っていいぞって言われてたんだ」
「そう、マツタケ。……いる?」
「ふふっ、そっか。マツタケは高級食材だもんね。新入社員のキミじゃ買えないか。じゃあ帰りに山に寄ってマツタケを探そう。今日の夜ごはんはマツタケ祭りだぞ? 楽しみだね♪」
♦ ♦ ♦
//SE 山の中を歩く音
「ないなぁ……。あたしあっちを探して来るから見つかったら教えてね?」
「んっ、何? もしかして見つかった!?」
//SE 山を走る音
「どれ? …………これ、マツタケじゃないじゃん。。」
「おいしそうなキノコだって? ……ん~~、まぁ、確かに……綺麗な色してるけど……」
「でもさぁ……これって毒キノコなんじゃない??」
「綺麗なキノコってさぁ……結構毒があるイメージなんだけど……。うん、絶対ヤバい……これは食べちゃダメな気がする。触ってもヤバい気がする」
「え? あたしが物知りだって? い、いやいや!! そんなことないし。よく綺麗なものには毒があるっていうじゃないかぁ!!」
「え? じゃああたしにも毒があるのかって?」
「へ、えへへっ……。やぁだ、もう~~♪ ま、まぁあたしは確かにき、綺麗だけど……毒はないんだぞ?」
「ん?? 食べたらニホンミツバチさんを異常に可愛がるようになる毒を持ってそうだって? こらっ!!」
//SE 森の中を駆ける音
//SE 森の中を追い駆ける音
「つ~~かまえた!!」
「まったく……逃げるのは早いんだから。あたしにそんな毒ないんだから。って、いいから早くマツタケ探すよ」
♦ ♦ ♦
//SE マツタケを焼く音
「…………結局見つかったのはこの1本だけ……か。……はぁ」
「ま、まぁ見つからなかったよりは良かったよね。うん」
//SE マツタケを焼く音
「よしっ、焼けたよ」
「これを半分個にして……はいっ、どうぞ♪」
「じゃあ食べよっか。いっただっきまーす」
//SE マツタケを食べる音
「ん~~♪ やっぱり秋の味覚の王様はマツタケだねぇ♪ あっ、そうだ!!」
//SE ビンの蓋を開ける音
「蜂蜜をかけて食べてみない?」
「え? 自分のマツタケにかけろって? い、いやっ……こ、これは弟子の義務だ! こうやって色々な食材に蜂蜜をかけて蜂蜜のおいしい使い道を切り開いていくんだ!」
「あっ、こら!! い、いいからそのマツタケを実験台にさせなさい~~!!」
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