第6話帰り道
わたしは学校を終えてとおると帰っていた
「よかった一緒に帰ってくれるんだね」
「べつに一緒に帰りたくて一緒に帰るわけじゃないし全然きみの言葉の意味が分からないな」
「いやじゃあどうして一緒に帰るのよ」
「それは偶然きみと帰り道が同じみちだからさ」
「それはおかしいですねだって帰り道が同じみちではないからさならあなたはやはり」
わたしがとおるのことを好きなことをとおるは理解している気がする気のせいかもしれない
だがやはりきいておかなくてはいけないそう思ったわたしはこう口にする言わないといけないことばを
「わたしが好きな相手のことを気づいているのでは」
「どういうことかな意味が分からないや」
「もしかしてあなたはわたしがだれを好きなのかを気づいているのではと思ったのねぇどうなの?」
「知らないよどうでもいいしな」
「どうでもいいそれは最低なことばよ人の好きなものを否定するなんて絶対にあり得ないねぇ本当のことを言ってくれないお願いだから」
「はぁーもう分かったよハイハイそうですよ認めますよきみが好きなのは俺だそして俺は気づいていないふりをした」
「それはどうしてなんですか教えてください」
「そんなものこの俺に人をしあわせにできるほどのちからがないからだだから知りたくなかったいや」
とおるは言葉を紡ぎづらそうにしたあとにこう口にしたその言葉をわたしは薄々分かっていた
「知らないふりをしていただから怒られてしまったんだなきみに当然なことだな」
言葉を繋げていっただけの言葉を口にしてきた
「怒ってなんていないさただまぁいやではあったがねだから気にするな」
「いや気にしてないし怒ってたでしょ」
「いや怒ってないし気にしろよなんで気にしないんだよ」
「自分の気持ちに素直になれよ自分のことがいやになるぞ」
「なんであなたにそんなことを言われなくてはいけないんですかあなたのほうが素直じゃないのに」
「いやだって経験したから素直にならなかったことでいやな気持ちになることを」
「変なことを経験しちゃったんですねドンマイです」
「きみにだけは言われたくないよまぁいいや」
「えっいいんですか許してくれるんですか」
「怒っていいなら怒ろうかうざくてきれそうだし」
「ちょっとひどくないですか」
「そうだなひどいなごめんな」
「えっなんで急に素直になっているんですか」
「あっいや謝ったのはきみのことを好きだった自分に素直になれなくてめいに告白できなかったからさ」
「ああそういうことですか」
「ああそういうことだよでっどうするよ」
「どうするとは」
「付き合ってくれませんかってことだ」
「全然ロマンチックではありませんね」
「うるさいなふるならふるでいいんだぜ俺はめいの気持ちを分かってないふりをしたんだから」
「あのですね気持ちが変わるわけないじゃないですか付き合ってくださいはわたしの言葉ですよ」
「それじゃあいこうか」
「ええ行きましょうか」
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