【序】今

PCに向かってこの文字を打つ私は、ごく一般的な大学生だ。


休日と平日の境目もなく、授業と卒論と遊びで毎日が過ぎ去っていく。

卒業が迫った今、中身も外見も一回り成長して、交友関係もちゃんと培われたおかげか、息をつく間も無く、人に会っては楽しい日々を過ごしている。


でも、寂しい。


いつかは誰かと人生を歩んでいけるのだろうか。


受験に失敗したこともなければ、大学の単位を落としたこともない私だが、

どれだけ考えても、この問題だけは答えが出た試しがない。

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