第5話 封印されしもの

「自分で開けなさい」

お母さんの手には、僕が三日前遠足先で忘れた弁当箱。

僕がその場で袋を開けると

「おい、ここで開けるな」と兄ちゃんが部屋の隅で言う。

仕方がないので僕は外で開けることにした。

「うっ、なにこれ……」

僕はひどい臭いで吐きそうになる。

これは封印しておこう。

二度とやるもんか。

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