140字で小話

文野志暢

第1話 ガラス玉

親友のAが変わった。

そう、Bは言うが、私にはわからない。

Aは優しくて、思いやりのある人物。

「どこが変わったの」

「目が気持ち悪い」

「目?」

「なんか怖いんだ」

Bはそう言って机に突っ伏した。

―――

夕方の図書室で、私の足元にガラス玉がコロリと転がった。

その先にAにそっくりなナニカがいた。

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