きっといいことあるよ!!

「え?だって事件解決の時間帯にお姉さまが王都に入って来てしかも、グラマスにあっていたでしょう?」


あ・・・そう言えばグラマスに会う前までフィーナといたんだっけか・・・そりゃあばれるわね。


「誰にも言わないよーに」


「はい、お姉さま」


「それでフィーナ、何処につれていってくれるのかな?」


「まずはメインストリートの出店とかを見つつ移動ですね、結構歩きますよ」


「あいよ、レイラ、ギンガに乗って、女の子は疲れたら交代でギンガのお世話になるように。男の子は頑張って歩こうか」


「「「「「はい」」」」」


さすが王都!人が多い、何回か東京に行ったことがあるけどあれよりすごいわ。

でもあたし達はゆったりと歩くことができた。

なぜかというと、ギンガさんを怖がって近くに寄ってこないので周りを気にせずゆったりいける。

出店も色々あって面白いものがあったら止まってじっくり見たり買ったりした。


「おっちゃんこの店はどういう店?剣とかぬいぐるみとかまとまりがないけど」


気になるので止まってたずねてみる。

だってぬいぐるみから剣・飲み物・アクセまでが並べてあるんだよ?まとまりがなさ過ぎて気になるじゃん?


「おう!うちはくじ引き屋だ!1回銀貨1枚だな」


くじってこっちにもあるんだね・・1回1万円・・気になる・・・・よし!


「皆!1回ずつやろうか!フィーナもあたしが出すから1回引きな、あとギンガもね」


「え?いいんですかお姉さま?」


「うん、案内してくれてるお礼だと思って」


「ありがとうございます」


「ありがとうレンお姉ちゃん」


「頑張っていいのひきます!」


「出来れば剣当てたいなぁ」


「なにがでるかな?」


「頑張っていいのとるっす」


「わーい」


「おお!お嬢さん達、やるのかい?特等が従魔の卵、1等が【精霊樹】3泊無料券、2等が初級魔導書4点セット、3等が魔鉄の剣、あとは引いて確認してくれ」


小さい箱の中に紙が入っていてそれを取るというおなじみの方法である。

ギンガが引く時だけお願いして外にひろげてもらい目隠しして咥えてもらった。


で・・・・・あたし以外が引いて戦果がこれ。


フィーナ・・・・1等、【精霊樹】3泊無料券


ガイル・・・・・3等、魔鉄の剣


シエラ・・・・・・ぬいぐるみ


キース・・・・・・包丁


アリス・・・・・・2等、初級魔導書4点セット


レイラ・・・・・ぬいぐるみ


ギンガ・・・・・ポーション


・・・・・・すまぬおやじ、うちの家族で上位全部当ててしまった。

うなだれる屋台のおやじを見つつあたしもくじを引く。


「おやじ・・・・これ引いたけど何等だい?」


引いた紙をおやじに見せたらおやじが崩れ落ちた。


「・・・・・・特等・・・・・・です・・・・」


あ・・・・とどめ刺しちまった。

ま、まあ!どんまい!!きっといいことあるよ!!


「うふふふふ!お姉さまと一緒の宿・・・・・お姉さまと一緒の宿・・・お姉さまと一緒の宿・・・」


ひぃ!フィーナ目が怖いよ!!


「おっちゃんこの卵って何の卵なの?」


15㎝くらいの四角い豪華な小箱に10㎝くらいの青白い卵が入っている。


「それがなぁ生まれるまではわかんないんだよ、知り合いから高ランクの従魔としか聞いてないからなぁ」


まあ・・・・お楽しみってことでいいのかな?ちなみに小箱に【成長遅延】が付与されてて小箱から取り出してしばらくすれば生まれるらしい。


「お姉さまと一緒の宿・・・・・お姉さまと一緒の宿・・・お姉さまと一緒の宿・・・お姉さまと一緒の宿・・・」



フィーナいい加減に帰ってきて!!

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