第10話無辜の民の英雄

甲はおだいしさんの頂上へ行かなきゃ機能も行ってないしな。

 そう思ったら行動していた。

居ても立ってもいられずおだしさんの麓まで来た。

 おだいしさんの麓に上がる為の石段をクソ丁寧に一段ずつ上がった。

右側の山肌は戦時中の防空壕跡で、この防空壕に逃げた日本人じゅうみんがアメリカ兵の火炎放射器で全員焼かれて死んだそうだ。

 戦争中は人を大量に殺したら英雄として、崇められる。

 しかし、やられずに必死で逃げて逃げおおせ、未来の日本で子孫繁栄に貢献した人を英雄として、崇められないのは何故だ?

 人類は皆平等、戦後レジームを捨て去り、アメリカと宜しくビジネスを繰り広げて繁栄している無辜の民は、日本の英雄では無いのか!?

そんな事を想いながら登ったので、死神の婆さんとも出会わず比較的早い時間に上れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る