スノードーム
おぼろねむ
君
君は、スノードームのような人だった。
美しさと繊細さを秘めている人。同時に、強さとしなやかさも秘めている人。そして、それらをガラスのような殻で覆っている人。
君はいつもつまらなそうだった。
でも、ただ一度だけ、笑ってくれたことがある。
こんなこと、他の人からしたらどうでもよいことなのだろう。でも、多分僕は忘れない、と思う。きっと。
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