第十三話 制約と解決策の狭間で秘密の情報を手に入れるための挑戦
さて、我が妹と会話しても利が無いとは言え、妹が握っている先生とやらの情報は必要だ。
ここはある程度強引に行くしか無いのかもしれない。
僕が思いついた手段は3つ。
1.タブレットを強引に奪い、ハックする。
2.タブレットを置き忘れさせ、ハックする。
3.使い方を教わり、借りてから堂々と調査する。
この辺りだろうか。
なぜ解決策を先生に伺わないのかと疑問に思った人がいるかもしれないけれど忘れないでほしい。先生には、政治的な制約が課せられているということを。
今回のようなどうにも犯罪じみた質問を投げて、それで受け付けてくれるとは思えない。解答がおもむろに赤い文字になってシステム的な質問が表示される可能性が大だ。
あからさまなリスクなど、避けるに越したことない。
さて、先程の選択肢だが、1は余りにも犯罪じみていて事後の手当も大変だ。何よりパンツを穿いていない妹と体捌きで対決など別なリスクが大きすぎる。下手をしたらどうなるか想像もつかないのだ。
では、2はどうだろうか?
これは何だかんだ無理でも無いように思える。タブレットを忘れさせる相談程度であれば先生にどうとでも訊くことができるだろう。
3は、どうだろうか?
言葉巧みに丸め込み、まんまとタブレットを借り受けるなど、どのような形でも成算があるとは思えない。自分で挙げておきながらこういうのも何だが無理に決まっている。こんなもの考えるまでもない。あの妹を丸め込むなど、それこそ天におわす神に踵落としをかますほどに想像のできない絵面だ。勿論、神の存在など僕は信じないけれど、仮にいるとしての話であって、しかし本当に居るなら居るで踵落としをかましてもかまわない。是非ともかましてみたい。変わった絵面が好きなんだ。
さて、ここまで決まったならば、あとは先生に案だしをお願いするだけだ。
先生、お願いします!
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