クローンガールズ
双六トウジ
プロローグ
万能奴隷クローンガールズ。
それは宇宙平和地帯でのみ販売されている、アルカトラズ社が贈る素敵な生命体。
若くて可愛くて、貴方のなんでも言うことを聞いてくれる女の子。
それが、あたしたち。
あたしたちは沢山いる。
おんなじ顔、おんなじ身長、おんなじ声。おんなじ髪色髪型。
まるでカマキリのタマゴから出てきたベビーのように、うじゃうじゃいる。
あたしたちは色んなところにいる。
奴隷市場。
女性の少ない村。
怪物の住まう森。
労働力、繁殖、生贄。
色んなところに、色んな用途で存在している。
それでいいのかって?
あたしの人生、辛くないかって?
ええ、ええ、よく言われます。
けれど、誰かの役に立つことがあたしの喜びなの。
悲しみ、痛み。そんなものはあたし達には意味なし。
でもただ、その反動のようなものなのか。
少しでも優しくされると、なんだか変な感じになっちゃう。
具体的にどうなのかと問われると、自分でもはっきりしないんだけど。
これはそんなあたしたちの中の、一個体のお話。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます