二週目 大人にされる その1
インモン改め、アカネがシャノワに拾われ、目が覚めてから一週間。
アカネは、起き上がっても痛くならない程度に回復した。
背中の傷の貼り薬に使っていた、粘着用の油脂が切れたので、貼った布の上から包帯を巻いて留めようとしたシャノワ。
雌のゴブリン特有の胸毛に、珍しく悪戦苦闘したシャノワが、毛の処理していいか? と尋ねたので、アカネは了承した。
そんなわけで、大人一、二人がかろうじて寝転べる広さの浴室の洗い場で、
アカネは裸で薬と布の上に寝転がって、シャノワを待っていると、浴室の引き戸が開く。
普段、手の周りと首から上以外、衣で覆われているシャノワが珍しく、ふんどし一丁であった。
「……シャノワも脱ぐ必要あった?」
「服に何をつけないためだ」
ふーん、とアカネは感心しつつも、自然と視線をシャノワの下半身のモノに注ぐ。
が、シャノワがしゃがんだので、モノは見づらくなった。
「じゃあ、やっていくぞ」
シャノワは軽く絞った手ぬぐいで、アカネのふくらみかけの胸を拭き、
その匂いにアカネが、ジュルリとよだれをすすったら「……終わったら飯にするか」とシャノワが呟く。
脇に近い胸の外側、一つ飛ばして、心臓に近い部分、また一つ飛ばして、脇に近い部分にペーストを塗っては剥がす、塗っては剥がすを繰り返す。
痛みからか、剥がされてない茂みの中から存在を主張するものがある。
それを囲うように、ゆっくり丹念にペーストが塗られる。
ペーストがいい具合に固まって、剥がせるようになるまでの時間に、アカネはふと、その周りが疼き出す。
「剥がすぞ」
これまで何度も言われたはずなのに、胸の高鳴りが止まらない。
ペリペリとペーストを剥がされることで生じる痛みに、んっ、と声が漏れる。
ゴブリンは、少なからず人に近い哺乳類なので、乳首はもう一つある。
いけそうか、と尋ねるシャノワの声にうなずくと、その周辺の毛にまた、ペーストが塗られる。
いけそう。シャノワはあくまで、ペーストを塗って剥がす痛みに耐えられそうか、という意味で聞いたのだろう。
が、アカネには、ペーストを塗って剥がす痛みでイけそうと聞こえて、実際、剥がされて軽くイった。
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