スーパーマーケットのチラシ制作を担当している。

鰻の高騰が続く昨今、土用の丑の日のメイン商材は鰻に違いないが、売り出したいのは牛肉。【土用の牛の日】とコピーが踊る。

普段は手が出ない和牛も鰻と比較すると安く感じ、手が伸びる。戦略勝ちだ。

「本音は鰻食べたいよな」

画像を見ながら悶える。

◆7月30日は「土用の丑の日（2023年・夏）」／2023年7月30日作

#140字小説『土用の丑の日キャンペーン』

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