第6話 ピアノの日/『母という旋律』

子沢山でも1人1人と向き合いたい。

娘のために楽譜の読み方を覚えた。

自分も弾けた方がいいと練習した。

ピアノという共通言語で、会話が増えると思っていたのに。


保育園にお迎えに行くと、娘は嬉しそうに保育士と連弾していた。

尊敬される母親になるために……もっとがんばらなければと胃が痛んだ。




◆7月6日は「ピアノの日」/2023年7月6日作

#140字小説『母という旋律』

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