「境い目に惚れて」#雲の詩沫より


 肌と肌を合わせても、そこに境界線ができるというに。口と口なら混ざり合う。この境い目に恋と愛と真実を織り込むと、なんと惚れた気になるから人は不思議で、嫌がると恋も愛も現実が姿を現した。だって惚れ込むには、まだ早い。もっと境い目に色んなものを織り込んで。

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