ダンジョンやす田 ~田舎のダンジョンマスターが配信はじめました。初心者からマニアまで使えるダンジョン知識を披露したらじわじわと評価されていって経営が捗る
第6話 エルフ・ビスケットの食べ比べ! 五大エルフバントから零細エルフまで(喉が渇いたのでドワーフのコーラを飲む)
第6話 エルフ・ビスケットの食べ比べ! 五大エルフバントから零細エルフまで(喉が渇いたのでドワーフのコーラを飲む)
はいどーも! ダンジョンやす田チャンネルの、ダンジョンマスターやす田です。
皆さんのパーティにはエルフはいますか? エルフの銘菓、エルフ・ビスケットは冒険者のお供ですが、エルフが百人いればビスケットも百通りです。
今回はそんなエルフ・ビスケットを比較していきます。
それではいってみましょう。
前回のエルフフェスで爆買いしたエルフ・ビスケットが、まだまだ残っています。だいたいのエルフバントでは、自前の物産品を卸す店舗でエルフ・ビスケットを扱っています。今回は五大エルフバント、その他の比較的知られたエルフバント、そして、ドーラン・エルフそれぞれのエルフ・ビスケットを比較してみましょう。
まずは五大エルフバントで最も人口の多い、ウッデン・エルフのエル・ビスです。一般的にイメージされる、森に住み、弓矢を使ったり、精霊とコンタクトして使役したりするのは、ウッデン・エルフですね。
葉っぱ型の個包装に入っていて、開けるとタイル型のビスケットが入ってます。
匂いを嗅いでみましょう。……うん、これはバターの匂いですね。よく見ると、触っている指にもうっすらと油が付くくらい、油脂分が含まれています。
それでは食べてみます。……うん、この適度な歯応え、いい感じです。口の中に入ると、ほろほろと砕けて、バターの旨味と塩味、小麦の甘みが広がって、これは食べると元気が出ますね。というか、これは「レンバス」ですね。裏の表示を見ると、製造が同じ所のようなので、委託製造しているということですかね。
次にメタル・エルフのエル・ビスを試してみましょう。メタル・エルフは、肌が濃褐色で毛髪が金属光沢を放っている姿が一般的です。その姿から、ダーク・エルフなんて呼ばれたりもします。メタル・エルフは都市生活に適応しているエルフで、最近では新大久保のエルフ・タウンなんかが、有名ですね。
エル・ビスはちょっと、色が濃いですね。割った感触も、しっとりしてます。食べてみると、こっちはうっすらとほろ苦い、大人な味ですね。これは濃い黒ビールなんかが合いそうです。
次はシー・エルフのビスケットです。こっちはタイル型ではなくスティック型のビスケットですね。シー・エルフは河川や海浜で漁猟生活を営むエルフで、水上を歩いたり、長時間潜水できるなど、かなり特殊な能力をもっています。一般的なダンジョンではあまり縁がありませんが、海沿いのダンジョン、深海洞窟のダンジョンなどに挑戦するときは、ぜひパーティにいてほしい人材ですね。
ん-、先の二部族のビスケットより、かなり硬いです。しっかり噛まないと食べられません。何度も噛んでいると、うっすらと塩交じりのビスケットの味わいが感じられます。断面を見ると、黒い粒粒が確認できますね。どうやらこれは、海藻ですね。表示を見ると、かなり賞味期限が長いです。これは非常食糧に特化してる感じですね。
次はサハラ・エルフと、ダート・エルフのビスケットです。この二部族は乾燥した地域で生活する非定住部族で、牧畜と織物が特産で有名です。エルフェスでも、豪華な織物が披露されていて、注目を集めていました。人口は五部族の中でも少なくて、二部族を合わせてもシー・エルフよりも少ないそうです。それでも五大バントに列席できるのは、卓越した戦闘技能を持っているからで、昔からエルフ族は、武力闘争の際には、サハラ・エルフやダート・エルフの戦士を傭兵として招き、重宝したそうです。実際、冒険者として著名な活躍をするエルフ戦士も、この二部族出身者がけっこういます。
サハラ・エルフのビスケットは、五部族の中で最も大きいですね。逆にダート・エルフのビスケットは、コインサイズで、最も小さいです。手で触るだけでわかるくらい、フワフワしてますね。ビスケットというより、パンみたいな食感ですね。味としてはバターと塩の味が効いてます。調べてみると、サハラ・エルフとダート・エルフではエルフ・ビスケットの模様に特徴があるらしく、親から子供へ、代々受けつがれるものだそうです。一般に販売されているのは、バントが公式に決めた模様やデザインで制作しているので、厳密な部族固有のビスケットではない可能性もありますね。
最後に近年著名になってきた中小エルフバントの、バンブー・エルフのビスケット、そしてダンジョンやす田に所属する垂飯降君の、ドーラン・エルフのビスケットです。
バンブー・エルフのビスケットは、ビスケットというより、チップスですね。タケノコのチップスです。バンブー・エルフは竹林を生活圏にしているエルフで、我々から見るとかなりオリエンタルなビジュアルですね。竹を使った製造業に秀でて、近年はその精緻な工芸品に注目が集まっています。ある大型のダンジョンキャンペーンに参加した冒険者のパーティが、バンブー・エルフ製造のバンブー・ランスを使って活躍したことは、記憶に新しいですね。
ドーラン・エルフのビスケットは、断面が黒いですね。表面にでんぷんの粉がたっぷりかけてあるので、食感が粉っぽくなるんですね。垂飯降君の解説によると、ドーラン・エルフとはメタル・エルフから分派したグループで、他のエルフバントに紛れるための技能集団だったそうです。日エ連が結成され、五大バント間での抗争が実質的になくなってしまったので、独立し、新たなエルフ・カルチャーを目指すべく、日本社会で活動しているそうです。化粧品の開発や、メーキャップ技術が持ち味だそうで、垂飯降君も、ほんの数分で、ウッデン・エルフ、メタル・エルフ、シー・エルフ……と次々に変装して見せてくれました。すごいですよね、全くの別人にしか見えません。
もしかしたら、あなたの隣にいるエルフは、ドーラン・エルフの変装なのかもしせんよ。
ビスケットをたくさん食べて喉が渇いたので、今回はドワーフ・コーラを呑んでいきます。コーラと名乗っていますが、アルコールを含んでいるので、日本の法律では酒類に当たります。ドワーフの地下帝国では、水以外の清涼飲料にはアルコールが一定度数含まれていなければいけない、という法律があって、基本的に水以外の飲み物は、だいたいお酒です。ドワーフの酒好きは、筋金入りですね。
呑んだ感じは、すごく軽い黒ビールですかね。コーラっぽい香辛料のフレーバーも微かにあります。これは普通のコーラ代わりに、ゴクゴクいけちゃいますね。
はい、今回の動画は以上です。最後までご視聴ありがとうございます。
エルフ・ビスケットの食べ比べ、いかがでしたか。エルフバントそれぞれのビスケットに個性があり、伝統や文化があります。ダンジョンを通じて日本に広まった多くの文化と一緒に、このビスケットたちも、受け容れられてきましたね。普段のおやつ替わり、アレンジしてもっと食べ応えをだしてもよし、当然、冒険のお供として荷物の片隅に入れておくのもいいでしょう。
とりあえず、ドーラン・エルフのビスケットは、しばらく食べおさめですかね。
自分たちはG県M市、T市でダンジョンやす田というダンジョンをやっています。G県には、多彩なモンスターや採取ポイントをもつダンジョンがたくさんあるので、もしG県に来た際には色々挑戦してみてください。
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