「今すぐ非道な行いをやめるんだ！」

　マクトラスは、ザゴートにむかってそう言った。

　ザゴートは、呆れたような様子で言葉を返す。

「この苦しみに満ちた世界で、無駄に生きながらせることの方が非同じゃないのかねぇ」

　そして、自らに手のひらに青い炎を宿した。

　説得はできない、そう思ったマクトラスは、首を振って「できれば穏便にすませたかったけど」と残念そうに言う。

　次の瞬間、青い火の魔法と青い水の魔法が衝突した。

　村の一画で大爆発が起こる。

　戦いの後、その場に立っていたのはザゴートの方だった。

「あっけないもんだ。同じ青い魔法に魅せられた者同士、あんたとは仲良くやりたかったもんだ」

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