第2章 ミズク崩壊

第7話 変化



 のんびりとした、おだやかな日々が過ぎ去っていく。


 けれど、それは永久には続かない。


 招かれざるお客さんがやってきたからだ。


「なあ、あれ」

「罪人だろ。なんでこんな村に」

「どっかいけよ」


 僕らが住む小さな村の中に、どこからやってきたのか分からない。


 その人は、ふらふらとした足取りで歩き回っていた。


「どこだ、ここに隠されているはずだ。我が主を復活させなければ」


 その人物は指名手配されている邪神教団の人間だった。


 衛兵をよんで捕らえてもらわなければならない存在。


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