【アニメ・特撮感想】2024年夏期
Q:遅くね?
A:ポケモンやってました(すなお)
多ジャンルから様々な特色を持った良作が出てきたなあ、という印象の夏。
比較的バトルアクション系と人情系に寄るだろうか……? 実際問題、コレ間違いなく面白いんだけど感想を言語化できねえなあと悩み続けていたのも本音。いやまあ、久々のポケモンが楽しくて齧り付いてたのはマジなんですが(DSダイパ以来18年ぶり)。
オーガポン可愛かったですハイ(このロリコン野郎……)。
・義妹生活
純文学的な義妹系ラブコメ……と言えるほど純文学に明るくないんだけど、多分間違っては無いでしょう(オイ)。
作風としては極めて静かで落ち着いたフラットなもの。ヒーローヒロインの関わり方、その中で交わされる言葉の数々、表情や景色、間の取り方などなど。作中の随所に主要人物たちの感情が散りばめられているようで、月並みな言葉ではあるがめちゃくちゃ雰囲気が良い。
何かとドタバタ系になりがちな義妹系ラブコメ、それもラノベ出身となればなおさらその傾向も強いように思うが……(偏見じゃね?)。高校生ながら良い意味で大人びたヒーローヒロインの、義兄妹という他人とも家族とも割り切れない、互いの微妙な距離感を測り合いつつ、しかしそれでも前向きに仲良くやっていこうという、ある意味では凄まじく高度な駆け引きと、決して冷たさは感じさせない思いやりに満ちた心遣いの数々に、一話から一気に惹き込まれてしまった。
個人的な最大の見どころとしては、定期的に開催されるとあるパートなのだが……。ネタバレになりそうだし黙っていよう。超語りたいけど、主に未見向けの感想ですし。
存分にニヤニヤせよ。
・異世界失格
作家の主人公が異世界トラック(昭和)に轢かれて転移する物語。恐らく太宰治がモデル(タイトル見りゃ分かる)。
いわゆるなろうあるあるな導入だが、内容としてはテンプレ破壊系の作品。主人公は基本的に他人の言うこと聞かないし、望みどおりに動かないし、そもそも恋人との心中を邪魔された形での転移なので異世界入り自体を歓迎してないしで。CV神谷さんの熱演も光り、喋っているだけで面白いなんかやってるだけで面白いというイカレた人物に仕上がっている。
そんな主人公に振り回される周囲の人々ヒロインその他も片っ端から良いキャラしており、何かあるごとに笑わせてくれるので一話からとても楽しめた。特に今にもモンスターに殺されかかっているヒロインに対して放った主人公の一言は必見。あの瞬間に今期の視聴が確定したと言っても過言ではない。
・逃げ上手の若君
可愛いロリショタ軍団で故郷の仇の鬼神武神ぶっ殺すぜな話(言い方)。いやだって、鎌倉幕府とか足利尊氏とか言われても歴史あまり詳しくないし……(ホライゾンから何を学んだんだお前はよー)。
とにかく主人公の北条時宗くんがクッソ可愛いショタ可愛い(このショタコン野郎……)。彼を取り巻く周囲のロリショタたちもことごとく可愛いのでこの作者は生粋のロリショタコンですね間違いない(ブーメラン)。とか身内相手にほざいてたらネウロ暗殺教室の作者であるとのこと。マジかオイ。
内容としては穏やかな日常に始まり、ひたすら可愛いロリショタが萌えっ萌えに描かれたかと思えば、途端にギャグに突っ走ったり、情け容赦の一切無いシリアスへと叩き落とされ、しかし地獄の底でこそ光り輝く紙一重の死線を潜り抜ける熱いバトルが展開されたり……という一言で表せば全属性全部乗せの闇鍋フルコース。
それゆえに尖り切った作風が好き嫌いを極端に切り分けそうだが、私個人的には全て好きとしか言いようがないので絶賛視聴継続中。敵味方問わず、基本的にはイカレ切った人物が勢揃いしているため、その点でも見る以外の選択肢が無かった。
まあそもそも可愛いロリショタが拝める時点で見るしかないんですがね(このロリショタコン野郎……)。
・かつて魔法少女と悪は敵対していた。
正義×悪系のラブコメ。クッソ可愛らしい絵柄から繰り出される恋模様と笑いと世知辛さ。
基本的には可愛いヒロインと面白いヒーローがコメディ寄りにいちゃついているだけなので、キャラと雰囲気が好きになれれば十分楽しめる内容かと。折に触れてはぶち込まれる、鬼畜全開な所業や、際どいエロの温度差で風邪をひきそう。
作画も凄まじく気合が入っており、見所盛りだくさんでしかない本作……なのだが。惜しむらくは、もう二度と続編を拝むことができないというところか……(絶筆)。作者様のご冥福を改めてお祈りすると共に、遺作を素晴らしいアニメに仕上げて送り出してくれた制作陣に心からの敬意を表したい。
・ダンジョンの中のひと
ダンジョンマスター系のファンタジー作品。冒険者の少女と、ダンジョンの管理運営を生業とする少女の二人による、日常だったりバトルだったり。
これもまたなろう系としてまま見かけるネタだが、ダンジョン管理者を主人公とするのではなく、あくまで偶然管理者の側に回ることになった、イチファンタジー世界の住人が、ダンジョンの知られざる裏事情へと踏み込んでいく、という内容なのが大きな違いだろうか。どちらかと言えば、社会人のお仕事系作品に近い。
また可愛らしいデフォルメ寄りの絵柄ながら、日常コメディだけではなく、ガチめのファンタジーから熱い王道バトルも存分に展開してくる。ヒロイン二人も良いキャラしており、彼女らの関わりを中心に回っていく物語はとても丁寧に作り込まれていると思う。今期を代表する良作の一つ。
・先輩はおとこのこ
女装して学校に通う主人公と、女の子の後輩や男友達による日常ラブコメ。
主人公が男の娘で可愛いという時点で見る他なく。それはそれとしてタイトルでピンと来る物好きもいたりするのだろうか。そう、実はこのアニメ『男の子』と『男の娘』の二面性を全力で描きに来ている作品である。
女装男子であることを隠さず、普通の共学校に通う『男の娘』としての主人公。また私生活では家族との関係から、男装して生活する『男の子』としての主人公。二つの側面を、ある意味では極めて現実的な悲喜こもごもをもって描かれる。
男の娘作品というと、やはり不本意な状況や理由からの女装や女の園への潜入など、ドタバタ系のコメディをもって描かれることが多く思うが、こちらの作品は『おとこのこ』としての一つの在り方を、ある種徹底して冷徹に描いていくような内容である。単純な男の娘以上の要素を盛り込んだ本作が、多くの物好きに届けばいいと思う。
・異世界スーサイド・スクワッド
極悪人が異世界へ放り込まれて大暴れな現代×ファンタジー作品。類似作品として思いつくのは、アクダマドライブIN異世界とでも言うべきか。
見所は何と言ってもキャラ魅力、特にヒロイン。悪党ゆえにどいつもこいつも何かしらイカレているのは前提として、アウトロー一直線に奇抜な容姿と言動ながら、画面に映るたびに何かしら愛嬌を振りまいてくるハーレイちゃんマジでかわいい。何ならその可愛さだけで視聴を確定したレベル。
また異世界モノとしても練り込まれた設定や、迫力ある戦闘シーンもまた素晴らしい。徹底的に描写演出に振り切った内容で、毎話が目の離せない一作である。
・NINJA KAMUI
サイバーパンクな近未来世界で、とある忍びの男が巨大組織に立ち向かう復讐劇。
つまるところ真面目なニンジャスレイヤー(アイエッ!?)。いや忍殺が真面目にやってないみたいに言うんじゃねえ(スゴイ・シツレイ)。アレはアレで突き抜けたネタとガチを併せ持った名作なんですよ(ゴウランガ!)。そう、例えるなら仮面ライダー剣のごとく(ブレイドナンデ!?)。
とは言え忍殺を存じているヘッズであれば実際笑ってしまうだろう内容。それはそれとして、描かれるガチシリアスな物語と、練り込まれた近未来SF設定、そして凄まじいクオリティで繰り広げられる忍者アクションに『真面目なニンジャスレイヤー』という表現がどこまで適切かぜひ判断してほしいところ。うん、まあ確かに、忍殺からネタ性を排除してガチを詰め込んだらこうなる気がするんだ……。
今期は若君、中のひと、スーサイドとバトル要素に秀でた作品が揃い踏みであるが、その中でも一際制作陣の過労が慮られる本作。仮にもメタリックルージュを完走した者として、これを見ないわけには行くまい……となった一作です。
・ATRI -My Dear Moments-
海面上昇により水没した世界で描かれる、人間の青年とアンドロイドの少女の物語。
原作フロントウィングのADVということから既に高い期待値はありつつ、内容はというとアトリ可愛い以外に言うことが無い。画面に映るたびに可愛い、喋るたびに可愛い、動くたびに可愛い。なんかもうそれだけで見てる。
当然他ヒロインも良いキャラしているのだが、何となく原作からしてアトリ一本の内容なのだろうか。基本的にアトリ可愛いにひたすら特化していて、制作陣の熱意と趣味性癖があふれ出ている。ここまでヒロイン魅力だけで見られる作品も中々無い。
他にも色々語るべきことはある気はするが、まあとりあえずアトリの可愛さを楽しんでおけば残りは後からついてくるはず。人類滅ぼしたければ可愛い女の子orイケメン男の子のアンドロイド作るのが一番手っ取り早いってはっきり分かる(捕まれ)。というかもう不気味の谷も対処面倒くさいし、現実の人間デザインにこだわる必要も無いんじゃないですかね(等身大フィギュアを眺めながら)。
【継続枠】
・わんだふるぷりきゅあ!
猫組もようやく本格参戦を果たし、実に半年の期間をかけて初期メンツが揃う。あまりの過去作お決まりブレイカーっぷりに、もう大人の事情になんか屈しねえという凄まじい気概が制作陣より感じられる。
それゆえに過去類を見ないレベルで丁寧に丁寧に描かれていくプリキュアたちの物語は可愛さ熱さに溢れ、毎話毎話がカロリー高え……。最近は猫組の迎え入れもあり比較的(本当に比較的)落ち着いた内容だったが、唐突な新章突入と急展開にまーた情緒を引っ掻き回される始末。
まあ遂に来るべき時が来たなあ、と。動物を救い続けてきたプリキュアたちに立ちはだかる新たな試練、彼女らがどう乗り越えていこうとするのか、注目の次回である。
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