No.169 ペルソナ

爽やかな笑顔で、おはようございます先輩、という美都里ちゃんに苛立たしさを感じるようになったのはいつからだろう。


私は同じようにおはようと笑顔を返す。

美都里ちゃんのように笑えていただろうか。口元が引きつったようにも感じて、私は悟られないように、不自然にならないように目をそらした。

 

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