No.156 ミニマリスト
「フィギュア知らない?」
クローゼットにあったはずの物が無かった。
「ずっと出してないので処分させてもらったよ」
悪びれない言葉に呆然とする。
確かに子供が生まれてからは仕舞い込んで一度も手にとっていなかった。
でも。
不要のラインは一体何を基準に引くのだろう?
僕がその線を超えることは?
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