No.148 友達の話

「あのさ、友達の話なんだけどさ。バイト先に気になる先輩がいるらしくて」

 弁当を食べながら裕美が言ってきた。

「あんたじゃなくて?」

「ち、違うよ。友達の話」


 このやりとり何度目だ?


 一生懸命先輩とやらの魅力を語る友人を眺めながら、これが最後になるといいなと思った。


 それは少し寂しいけれど。

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