No.77 天国で会おうね

「春子さんもうすぐ会える…ね」

 老人が静かに息を引き取った。



『あの~春子さんすんまへん』

 所在無げな女性の元へ黒服の青年がそろりと近づく。



『あら黒服さん。信さんは今日来るのよね?』

『それがやね、亡くなった直後に異世界転生してもて…イヤ、こんなん普通無いんですわ!ほんま!』

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