No.71 ぶんぶくちゃがま

「私が楽しい曲芸をいたしますよ!」


そう茶釜たぬきが言うので僕らは奔走した。


「小ホール半日で数万円はするみたい」

「出囃子の音源ある?」

「チラシは誰が作る?」


どう考えてもまともな公演なんて出来そうもない。

かといって大道芸も登録や審査があるらしいし。


ちきしょう軽々しく言いやがって。

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