No.16 優しい世界

「エレベーター降りる時、開ける係する奴いるよな。あれ無駄じゃない?」

友人の主張はこうだ。そもそも扉は十数秒開いてるので、ボタン押してなくても降りられる。その先がオフィスだと、今度は自分が扉を押さえる係にされるのだ。

「優しいねぇ」

「そうかぁ?」

「そこに悪意は無いからね。君にも」




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「姉の浴衣」7,548文字

https://kakuyomu.jp/works/16816927863197291542


大人っぽくてなんでもできる姉。姉の浴衣を着れば、私はどんなふうに見えるのだろう。姉のようになれるのだろうか──

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