No.20 解体

思い入れのある家が解体されていく。強い力でバラバラに。赤い屋根が可愛いねと妻は言った。息子が気に入っていたのは自分の部屋があったこと。そのせいでパパの部屋はスペースが足りなかったけどね。

そんな思い出も、ガラガラと崩れていく。

 

「パパ、次作ろう」

「はいはい。じゃあ積み木取って」




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「黄色い風船とスカート」4,209文字

https://kakuyomu.jp/works/16817330660528915527


病院の窓から見えたのは、木に引っかかって飛べない黄色い風船。

短い入院で感じた不安と焦燥。

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