島本の葉っぱ(140字小説)

島本 葉

No.1 別れ話

「もう別れましょう」

彼女が急にそう切り出した。

「どうして!? 考え直してよ」

彼女は首を横に振る。別れましょうの一点張り。それは困るのだ。

「僕、枕が変わると眠れないんだよ」

「私あなたの枕じゃないのよ」

「お願いだよ。他も試したけどだめだったんだ」

「そういう所よ」

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