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  •  危ないところでしたね。「何かこういう行き違いや思い込みがあったのでは」と当たりをつけて紛失物を探すという技は、現実でも役に立ちますね。

  •  相変わらず菜乃香さんの観察力が切れてますね。誰かの悪意がある事件ではなくて、それぞれの工夫なり、お試しなり、観察なりが思わぬ結果になっているのを紐解いていくのが面白いです。


  • 編集済

     地雷グリコの射守矢真兎じゃないですか〜。ライバル登場で面白くなってきましたね。
     ただ、今回の菜乃香さんのロジックでわたしがよくわかってないところがありまして……。以下の理解であってます?
    (1)放送部はGW中も放送の練習をした。例えば昼休みの時間が来たら、それに合わせて昼の放送をした。
    (2)中央ホールでの活動だったため、放送室の時計ではなく、別の時計(誰かの腕時計とか?)を「仮の基準時計」として使った。
    (3)中央ホールの時計は目立つ位置にある。そのため放送部員は中央ホールの時計を「仮の基準時計」の指す時刻に合わせて、確認用に使うことにした。
    (4)しかし、「仮の基準時計」が30分進んでいたため、中央ホールの時計も30分進んでしまった。
    ということだと思うんですが、でも中央ホールの時計は止まってるんですよね?
     そもそも動いてなければ確認用の役には立ちませんし、何時を指して止まってたかわかりませんが正確な時刻とは全然違う時刻を指して止まってたはず。すると「仮の基準時計」との時刻の差もめちゃくちゃですし、(4)が成立しないと思うんですよ。だから、どうしても中央ホールの時計が止まってるんだとすると、訳がわからなくなるんです。
     多分わたしが致命的な読み違いしてると思うんで、正しくはどういうことか教えてもらえないでしょうか。

    《追記》
     なるほど、放送部は時計を直したのですね。それが30分進んでいたと。しかしそうするとですね、別の疑問がありまして。なぜ生徒たちは、「30分針が動いた」という認識になったのでしょう? GW前に、例えば1時20分を指して止まっていたとします。これがGW明けになったら1時50分を指して止まっていたとすれば、「あれ……? 30分進んでいるぞ……?」となるでしょう。しかし、放送部員が時計を直したのですよね? すると皆が休み明けに思うのは「あれ? 動いているぞ?」であって、30分進んでいるぞではないと思うのです。もし「30分」という疑問が出てくるとしたら、「動いているぞ、直ったのか? (自分の腕時計を見て)いや? 正しい時刻より30分進んでいるな?」となるはず。しかし仮にそうだとすると、陽葉子の推理は訳がわからなくなります。集団錯覚だとすれば「もどもと1時50分で止まっていた。誰も時計には何もしていない。1時20分で止まっていたはず、というのが思い込み」という話ですよね? しかし放送部員が直したなら時計は「止まっていた」から「動いている」に明らかに変化しており、錯覚も何もないのでは? ということです。しかし作中の描写は、休み明けも時計は止まっていて、それが休み前よりも30分進んでいた、となっているようです。放送委員は時計を直して使った上で、またわざわざ止めたのでしょうか? 仮の基準の時計(30分進んでいる)に合わせたとして、部活終了後にただ止めただけならば、「そのときの正確な時刻の30分後」を指して止まるはずで(午後5時に部活が終わったとしたら5時30分を指しているはず)、時刻合わせに使った時計が30分進んでいたことが、再停止後30分ズレている説明にはなりません。今度は菜乃香さんの推理が訳がわからなくなるのです。

     作中の描写や、陽葉子の推理、菜乃香の推理を一本のロジックで整合させるとすると、こうでしょうか?
    (1)時計はGW前は止まっていた。GW明けにも針が30分進んだ位置で「止まっていた」。(でなければ、生徒が見た瞬間ごとに針の位置が違い、「GW前の針の位置から30分」という共通の数字は出てこない)
    (2)陽葉子はそれを、集団錯覚と推理した。
    (3)菜乃香は、「特定のグループのみならず、多くの生徒が「30分進んだ」とキッチリした数字まで挙げて認識しているので錯覚ではあり得ない」と反論。
    (4)放送部がGWの部活動で基準時計として使っていた可能性が浮上。
    (5)菜乃香は、「GW中に放送部は時計を直して使っていた。しかし律儀にも使い終わったのち時計を再び止めたため(電池を抜くなど)、時計の針が(たまたま)元の30分進んだ状態になってしまった」と推理した。
     上記の(5)であれば、「GW前後で共に時計が止まっている状態で」30分進んだ理由が説明できます(時刻合わせに使った時計が30分進んでいたという理由は必要なくなります)。

     すみません。人様の作品の描写の粗探しをしているようで、自分でも嫌なんですが……。この話、多重解決をきちんと論理で一本に纏める話なので、わたし好きなんです。それで余計なことと思いながらもご指摘しました。広い意味での「応援」とご理解くだされば幸いです。

    作者からの返信

    アオノソラ様
     ご指摘ありがとうございます!
     まさにそこはこちらの書き方がかなり曖昧で、初稿だと「止まっている時計を確認用に使った」ように読めてしまい、ロジックが成立しなくなっていました。
     正しくは「GW中に誰かが止まっていた時計を直し、時刻を合わせたが、その基準にした時計が30分進んでいた」という意図でした。
     初稿を書き上げてからしばらく経っていて、自分も先ほどしっかりと読み返すまで完全にミスをしていたことに忘れていました……(プロットと本文でだいぶセリフ変えたせいか、恐らくそこで間違えましたね……)
     ご指摘を受けて本文を追記修正しました。本当にありがとうございます!

  •  事件とも言えないほどのささやかな謎を軽やかに解いていく。この優しい雰囲気がいいですね。二人の関係の変化も楽しみです。


  • 編集済

     激辛同好会!?
     まずは観察力に長けたところをご披露ですね、久月さん。

  •  少し前に一度、一話まで読んでいましたが再読です。人形〜の久月〜、さんですね。続きを読みます。

  • 優勝旗紛失事件、体育祭前のドタバタ感が十北学園らしくて楽しかったです。

    毎回きちんと日常の謎でありながら、読者にも手がかりが提示されていて、ミステリとしてフェアなのがとても好きです。

    今回は演劇部、映画部、手芸部と順に辿っていき、映画部の赤い布と手芸部の大量の布の中に優勝旗が紛れていた、という真相が綺麗でした。まさに「赤い布を隠すなら赤い布の中」ですね。

    菜乃香さんが映画部の部室や田畑委員長の一言から推理を組み立てていく流れも鮮やかでした。

    一方で、玉子焼きを食べ損ねてしょんぼりする菜乃香さんが可愛くて、事件の緊張感との落差に笑ってしまいました。

    体育祭本番に向けて、島津くんの作戦も含め、まだまだ一波乱ありそうで楽しみです。

  • 借り物競走の“未来予知”という題材が面白かったです。

    お題が漏れているのかと思わせておいて、実際は「見れば判別できるお題への偏り」「人の配置の記憶」「放送委員の視線誘導」が絡んでいた、という解き方がとても気持ちよかったです。

    体育祭の一競技を、ここまで情報戦として見せられるのが楽しく、十北学園らしい自由さと騒がしさもよく出ていました。

    菜乃香さんの観察力はもちろん、涼さんが最後の違和感に気づく流れも良かったです。二人で謎を解いている感じが強くなってきましたね。

    最後の「人を借りる競技なのに、最後には、“誰と走ったか”だけが残る」という言葉も余韻があって素敵でした。

  • ゴールデンウィーク明けの少し気だるい学園の空気から、中央ホールの止まった時計の謎へ入っていく流れがとても自然で面白かったです。

    三十分進んだ時計という小さな違和感に対して、陽葉子さんの推理と菜乃香さんの推理がぶつかる構成が楽しく、ただ謎を解くだけではなく「探偵勝負」になっているのが新鮮でした。

    菜乃香さんが相手の推理をきちんと認めたうえで、足りない部分を静かに示していくところも素敵です。

    そして陽葉子さん、登場から一気に場をかき回してくれる良いライバルキャラですね。雛さんとのコンビも可愛らしく、今後の関係が楽しみになりました。

    新しい謎、新しいライバル、新しい友達。学園ものとしてもますます賑やかになってきて、とても楽しかったです。

  • 久月邸でお茶をしながら謎を解く、という雰囲気がとても素敵でした。

    花のメモという小さな謎から、誰かの優しさや気遣いを読み解いていく流れが、日常ミステリらしくて温かかったです。

    現場に行かず、座布団の上で静かに推理する菜乃香さんの姿もよく似合っていて、まさに安楽椅子探偵という感じでした。

    そして今回は謎解き以上に、涼さんとの距離がぐっと近づいたのが印象的でした。「菜乃香さん」と名前で呼ぶ場面がとても可愛らしく、二人の関係が少しずつ変わっていくのを見守りたくなります。

    最後の「もっとお話ししてみたかったからです!」も菜乃香さんらしくて、読んでいてほっこりしました。

  • 夜にだけ現れて、朝には消えた桜の樹という謎がとても綺麗でした。

    北海道の桜の時期を使った違和感から、園芸部、用務員さん、演劇部へと少しずつ手がかりを追っていく流れが楽しく、最後に大道具だったと分かる着地も日常ミステリらしくて気持ちよかったです。

    久月さんの観察力もさすがですが、彼女ともっと親しくなりたい涼さんの内心が面白く、謎解きと二人の距離感の変化が同時に進んでいるのが良かったです。

    最後の「待ってますえ、涼さん」は反則ですね。涼さんが後手後手になるのも納得です。

  • 料理研究部の激辛カレー騒動に大笑いしました。

    ただの学園コメディかと思ったら、久月さんが観察力だけでトリックを見抜く展開が気持ちよかったです。

    最後のクッキーのオチも温かく、久月さんと涼さんのコンビが今後どう活躍するのか楽しみになりました。

  • 振袖にブランケットという、学校では浮きまくる「こけし少女」菜乃香の強烈なビジュアルが面白いです。

    激辛カレーの指のすり替えや、北海道の桜の時期を逆手に取った「大道具」の仕掛けなど、日常の中にある違和感を理詰めで回収していく展開がスッキリしていて楽しめました。

    守る側の涼が、肝心の推理で菜乃香にことごとく先を越され、最後には「はんなり」とした言葉で翻弄されてしまう、あの力関係の逆転具合もコミカルで良かったです。

    作者からの返信

    リリフィラさま
    お読みいただき、ありがとうございます!

    菜乃香の振袖姿は、学園の中だとどう考えても浮いているのですが、その異様さも含めて楽しんでいただけて嬉しいです。

    激辛カレーや桜の樹の謎は、「大事件ではないけれど、言われてみれば確かに不思議だった」という日常の違和感を目指して考えたので、スッキリしていただけたなら何よりです。

    そして何だかんだで、涼は毎回菜乃香に振り回されていますね……。
    本人は護衛役のつもりなのですが、気づけば推理でも会話でも先を行かれてしまっています。

    感想ありがとうございました!
    今後も十北学園の日常の謎を楽しんでいただければ幸いです。