第14話 逃走
俺はポケットから拳銃を構えて名取に向けた
悠「おい、この外道。なぜ俺にこんなもん見せたんだ?あぁ?」
名取「待て待て、殺すのは待ってくれよ」
名取「君の経歴を調べさせてもらった。君はもともと高校生の頃、喧嘩で有名だったみたいだね」
名取「そして、当時中学2年生だった君は担任教師を刺殺して、少年Aという肩書を着せられた。だがその裏には悲しいエピソードがあったんだねぇ...君は雪という生徒を担任のセクハラから守るために担任を殺したんだ...悲しいねぇ...」
悠「何が言いてぇんだよ、クソ棋士野郎」
名取「君と僕は似たもの同士ってことさぁ!」
名取「君、相手を痛ぶるのが好きだろう?」
名取「探偵になってからも、犯人を追い詰めて、過度に殴る」
名取「君は、殺人や暴力を好んでいるんだよ」
名取「一緒に殺人活動をしようよ!君とは絶対に気が合う!!」
名取は見たことのない狂った表情で俺に言う
悠「それだけか?言いたいことは」
俺は無線機に手をかけた
名取「残念だよ、じゃあ君を帰すわけにはいかなくなった」
名取は後方のクロスボウを取った
バァン!
すぐさま俺は名取の腕に向かって発砲した
名取「ぐぉぉ!」
名取の右腕に命中
無線機を取り出して
悠「至急至急!飛鳥探偵事務所より各署へ!!名取が俺に向かって発砲!至急応援を要請する!!場所は名取の自宅だ!!」
名取との激しい攻防戦もつかの間、すぐにパトカーの群れがやってきた
名取「もう来たのか、仕方ない」
名取は裾からスモークグレネードを取り出した
悠「はぁ!?」
爆発音と共に辺りは一瞬にして煙に包まれた
悠「ゲホっゲホ!」
せき込む俺をしり目に名取は書斎から走り出し、屋上へ向かった
悠「待てこらぁ!」
武装警察隊が突入し
釜野「悠!!平気か!?」
悠「問題ない、それより奴を!屋上だ!」
俺は立ち上がろうとすると、目眩がして意識を失った
悠「あぁ、クソ...」
釜野「屋上にいくぞ!」
ぞろぞろと警察隊が屋上に向かう
だが、もう遅かった
名取「またな、探偵君」
自前のヘリコプターで空を舞って逃げていく
釜野「すぐにヘリを出せ!絶対に逃がさん!」
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